
株主・投資家の皆様におかれましては、日頃より格別のご高配を賜り厚く御礼申しあげます。
2025年3月期の経営環境は、物価上昇、ウクライナ・中東地域をめぐる情勢及び米国の政策動向の影響による先行き懸念など不透明な状況が続きました。
安田倉庫グループは、最終年度となる中期経営計画「変わらず、変える。YASDA Next Challenge 2024」の目標達成と更なる成長に向けた事業体制の構築に取り組んでまいりました。
物流事業では、2024年4月に埼玉県加須市に医薬品の物流拠点となる「加須営業所」が営業を開始し、2025年1月には東京都大田区において医療機器専用の物流倉庫「(仮称)羽田営業所」の建設工事に着手するなど物流施設の拡充・増強を推し進めるとともに、AI・ロボティクスなどを活用した倉庫現場における先進的な各種DXの導入プロジェクトを進め、不動産事業では、2024年12月に横浜駅西口至近に新施設「第8安田ビル」(メディカルスクエア鶴屋町)が竣工するなど保有不動産の再開発や価値向上施策を通じ、事業拡大を推進してまいりました。
また、当社グループは優先的に取り組むべき重要課題(マテリアリティ)を特定し、地球環境や社会課題の解決と事業の持続的な発展を両立させるべくサステナビリティ経営に努めてまいりました。
2026年3月期は、当社グループの2030年のあるべき姿を描いた「長期ビジョン2030」を実現するための計画として、2025年度から2027年度までの3年間を対象期間とする新たな中期経営計画「強くなる、ひとつになる YASDA GROUP CHALLENGE 2027」を策定し、スタートさせました。「『最先端テクノロジーと多様な人間力、そして国内外に広がるネットワーク』~安田倉庫グループの総合力を進化させ、社会とお客様の期待を超える「YASDA Value」の提供を目指す~」を基本方針に掲げ、引き続き、企業価値向上に努めてまいります。
株主・投資家の皆様におかれましては、今後とも変わらぬご支援を賜りますようお願い申しあげます。
2025年6月
安田倉庫株式会社
代表取締役社長
