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安田倉庫の歴史は1919年に創立された興亜起業株式会社にはじまります。 興亜起業設立に伴い守屋町埋立地が当社の所有となりましたが、1923年(大正12年)に発生した関東大震災により横浜港周辺の港湾関連諸施設が壊滅したことを受け、守屋町埋立地が復旧物資の陸揚げ地として注目をあびることになりました。これをきっかけに横浜市で倉庫業を開業することになりました(現在の守屋町営業所)。また、事業を拡大すべく1932年(昭和7年)には芝浦地区に東京営業所を開設しました(現在の芝浦営業所)。横浜と芝浦を中心に当社の倉庫業は活況を呈していきました。
芝浦営業所接岸荷役風景
守屋町営業所全景
進駐軍により必要施設の接収が行われましたが、特に港湾・倉庫施設については大規模な接収が行われ、当社が所有する倉庫も例外ではありませんでした。また、空襲による倉庫の焼失や同業との競争激化など厳しい局面を迎えました。このようななか、接収解除後の復興投資に備え堅実な経営を行っていき、1955年(昭和30年)に接収が全面解除されると、焼失した倉庫の再建や守屋町・芝浦営業所の増築など近代化投資に臨んでいきました。
荷役機器の導入(天井倉庫クレーン)
芝浦1号倉庫(当社初の鉄筋コンクリート倉庫)
守屋町5号倉庫
1966年以降、経済の大型化と国際化が進むなか大量生産~大量消費に対応する物流基盤の整備、拡充を求める声は益々大きくなり、物流業界はその実現に追われることになりました。当社は、物流需要の急拡大が予想される首都圏を中心に、平和島営業所をはじめ倉庫網の拡充を図っていきました。また、港運・海貨事業の強化のため東京港営業所(現在の国際輸送センター)の開設や配送強化のため丸安運輸株式会社(現在の安田運輸株式会社)を設立するなど総合物流企業としての基礎を固めていきました。
丸安運輸(現・安田運輸)のトラック部隊
平和島営業所でのマテハン作業
東京港営業所(現・国際輸送センター)
大消費地である首都圏に加え、関西圏、九州にも拠点を展開させ、お客様の物流の効率化の総合的なサポートに取り組みました。また、従来の倉庫・物流サービスにとどまることなく、精密機器のカスタマイズ、梱包資材の開発・設計、事務プロセス効率化支援等のお客様の問題解決に資するサービス提供の展開を進めました。海外においては中国、ベトナム、インドネシアなど東アジア、東南アジアを中心に拠点を拡げ、国内で培ったノウハウをもとに日本品質のサービスを展開しました。
IT機器キッティング
上海青浦倉庫
2019年に創立100周年を迎えた安田倉庫は、次の100年もお客様に選ばれ続け、かつ、全てのステークホルダーの期待を超える企業となるために、国境も、従来の物流の枠も超えて挑戦し続ける決意を表すコーポレートスローガン「Logistics, Progress, Borderless」を定めました。そして、新たにインド、シンガポールへの進出や、医療機器修理業への参入、IT機器ライフサイクルマネジメント、BPOサービスなどの物流の領域を超えたサービスの展開、無人フォークリフトの導入をはじめとする物流DXの更なる加速に取り組んでまいります。
インドへ進出
医療機器修理業への参入
無人フォークリフトの導入